1. はじめに|やさしい施術だからこそ、知っておきたい「禁忌」
 ヘッドスパって、見た目にもやさしくて、気持ちよくて、リラックスできる… そんなイメージがありますよね。
 でも実は、どんな方にも同じように施術していいわけではありません。
 施術をする私たちセラピストは、「体調や持病によっては避けたほうがいいケース(=禁忌)」があることを、きちんと知っておく必要があります。
例えば、体調がすぐれない方に、いつも通りの強さでマッサージをしてしまったら…?
 一見やさしい手技でも、相手の状態によっては負担になってしまうこともあるんです。
「気持ちよかった」だけで終わらせない、信頼されるセラピストになるために。
 この記事では、ヘッドスパを行ううえで知っておきたい禁忌のケースと、そのときの対応ポイントをやさしくまとめていきます。
2. 施術前に確認したい“禁忌リスト”
 ヘッドスパは基本的にやさしいケアですが、体調や症状によっては注意が必要なケースもあります。 施術を始める前に、お客様の状態をしっかり確認することが大切です◎
 以下は、ヘッドスパにおける代表的な禁忌事項です。

● 発熱・体調不良のある方
「風邪っぽい」「熱っぽい」などの症状がある方は、施術を避けましょう。 体力が落ちている状態では、マッサージの刺激で逆に疲れが増してしまうこともあります。
● 皮膚疾患・頭皮の炎症や傷
湿疹・かさぶた・かゆみ・かき傷などがある場合は要注意。 感染のリスクや悪化の可能性があるため、皮膚に異常が見られる場合はその部分の施術を避けるか、施術自体を中止しましょう。
● 妊娠中の方(特に初期〜中期)
妊娠初期の不安定な時期は特に慎重に。 安定期であっても、刺激の強さや姿勢、アロマオイルの使用に注意が必要です。 「ご本人がリラックスできるかどうか」を大切に、事前に体調や希望をよく確認しましょう。
● 高血圧・心疾患・脳卒中の既往歴がある方
頭部のマッサージは血流に関わる施術です。 医師の許可がある場合や症状が安定している場合を除き、慎重な判断が必要です。 問診でしっかり把握し、必要があればお断りする勇気も大切です。
● 飲酒後・泥酔状態の方
アルコール摂取直後の施術はNG。 血行が促進されすぎて気分が悪くなったり、意識がぼんやりして事故につながる恐れがあります。
3. セラピストが気をつけたい“配慮ポイント”
ヘッドスパはお客様との距離が近く、繊細なタッチが中心の施術。 だからこそ、“伝わらないようで伝わる気遣い”がとても大切です。 実際には声に出して言われないけれど、こんなポイントが印象を左右することもあります。

● セラピストの手の状態
手が冷たい・荒れている・カサカサしている。 実はこれ、かなり伝わります💡 ヘッドスパのように“癒しのタッチ”が主役の施術では、手そのものが信頼のカギ。 クリームで保湿をしたり、施術前に手を温めるなどの一手間で「安心感」がぐっと増します。
● 圧の強さ・タッチの質
強すぎる圧や急な動きは、お客様に緊張や不快感を与える原因に。 「効かせよう」と思いすぎず、“ゆだねてもらえる心地よさ”を意識しましょう。 お顔まわりは特に繊細なので、“丁寧なタッチ”を意識すると信頼につながります。
● 会話や音のボリューム
施術中は、静けさそのものが癒しになります。 ヘッドスパは“脳を休める時間”。 セラピスト側の話し声や足音、空調音などにも意識を向けて、心地よい静けさを保つことが大切です。
● お客様の緊張をほぐす導入の声かけ
初めての方や疲れがたまっている方は、体も心もこわばっているもの。 「気になるところがあれば遠慮なくおっしゃってくださいね」 「ゆっくりリラックスしていただけるようにお手伝いしますね」 そんな一言が、ぐっと安心感を高めてくれます。
4. よくある質問と対応例
ヘッドスパは“癒し”がメインの施術ですが、実際にはお客様の体調や状態によって対応が必要なケースもあります。 ここでは、現場でよくある質問や迷いやすいシーンと、その対応のヒントをご紹介します🧠✨

Q1.「高血圧や持病がある方に施術しても大丈夫?」
→基本的には医師の確認があると安心。 軽度で安定している場合は、無理のない姿勢・圧で施術を行いましょう。 頭を低くしすぎない・長時間にしないなどもポイント。 気になる場合は「今日は体調はいかがですか?」と声をかけ、様子を確認してからスタートを。
Q2.「お客様が眠ってしまっても続けていい?」
→OK!むしろ“最高の状態”です◎ ヘッドスパの目的は、思考をゆるめて副交感神経を優位にすること。 眠っていただけたら、それだけ安心してもらえている証拠なので、静かに続けましょう。 起こさず、呼吸や顔色を見ながら進めてください。
Q3.「頭皮にかゆみや赤みがあった場合は?」
→その部位は避けて施術 or 必要があれば中止も判断。 軽い乾燥やフケなら、オイルなどで保護しながら対応できますが、 赤み・湿疹・炎症が強い場合は刺激を避けるのが鉄則。 お客様に「少し気になる部分があるようなので、この部分は避けますね」と丁寧に伝えると、信頼感もアップします。
Q4.「妊娠中のお客様にはどう対応する?」
→必ず妊娠週数と体調を確認。 妊娠中は頭の位置や血流変化に注意が必要。 安定期であっても、長時間うつ伏せや圧をかけすぎる施術は避けるのが基本です。 リクライニングや枕調整でリラックスしやすい姿勢をつくり、 「途中で気分が悪くなったらすぐお知らせくださいね」と優しく声かけを。
5.まとめ|安心して受けてもらうために
 ヘッドスパは、ただ気持ちいいだけではなく、“整える力”を持った奥深いケアです。 でもだからこそ、安全に、安心して受けてもらうための「禁忌の理解」と「ちょっとした気配り」がとても大切。
 「この方にとって、いまヘッドスパは適切か?」
 「どこに気をつけたら、もっと心地よく過ごしてもらえるか?」
そんな視点を持つだけで、セラピストとしての信頼感がぐっと深まるはずです。
 どんなときも、“お客様の安心”を真ん中に据えて、やさしく向き合っていきましょう🌿
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睡眠質改善リラク シュエット オーナー MURATA
リラクゼーション業界での施術歴20年。池袋で「眠りと癒しの専門サロン」として、睡眠の質を高めるヘッドマッサージや足つぼ、ボディケアを提供。延べ1万名以上の施術経験、実際の施術やお客様の声をもとに、日常で役立つセルフケアや睡眠改善情報を発信中。
「毎日をもっと快適に、心地よい眠りを届けたい」
そんな想いを込めて、この記事をお届けしました。







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